コインメック・ビルバリ 制御側の変化
コインメック、ビルバリとも通信仕様はシリアル通信方式です。当時の三洋電機株式会社が日本コカ・コーラ株式会社に対し提案していた通信方式が基となり、当時の自動販売機メーカー、端末メーカー、日本コカ・コーラ株式会社が規格を検討、立案し、VCCS(24Vシリアル通信)方式になったと言われています。
現在では、金融機器製造事業者も含む現金取扱機器の総合的な業界団体として設立された 日本自動販売機工業会 (Japan Vending Machine Manufacturers Association、略称JVMA)で 管理・運営されています。この経緯から、通信方式も VCCS 方式から JVMA 方式と表記するようになりました。
代表的なものにRS-232Cという通信方式がありましたが、当時はDC/DC電源内蔵ドライバICが無く +12V、-12V が必要であったため、とても高価な回路になっておりました。そのためシリアル通信方式では、DC24Vとトランジスタで構成された回路を採用しています。
電源には、DC24V(駆動回路用電源)と DC8V(ロジック回路用電源)の2電源が必要でした。また当時は主にトランスを使っていた時代でしたので、電源電圧が安定しない場合が多く、ロジック回路用の電源を DC8Vで供給し、コインメックとビルバリの内部で降圧し、DC5Vを供給していました。24Vシリアル通信方式は当時の自動販売機にとっては使いやすい仕様でした。
24Vシリアル通信方式からUSB方式へ変換するCBEZシリーズ
最近では自動販売機だけでなくキオスク端末や自動券売機、フォトプリント機、自転車パーキングなど組込み機器向け PICMG/Compact PCI/Mini-ITX などのハードウエアに、Windows等のプラットフォームのアプリケーションを組み合わせることが多くなりました。インターフェースも USB /IEEE1394/Gigabit LAN などの高速インターフェースによる接続が一般的になったことで、従来の24Vシリアル通信方式の機器の利用は困難になりました。
弊社のロングセラーであるCBEZシリーズは、簡単にUSB方式に変換できることから、多くの開発者の方々にお求め頂いております。 CBEZにより24Vシリアル方式からUSB方式に変換することで、USBの特徴の一つである「プラグ&プレイ」や「ホットプラグ」など、USBコネクタ を接続すれば自動認識し、ケーブルの取外しや周辺機器の電源オフなどの動作で安全に終了する等の機能が利用できます。
一昔前のシリアルポートでは、電源をON/OFFするとPC側のコネクタが電気的に故障するというリスクも含んでいました。その頃の環境と比べると、USBの簡易性と安全性は大きなメリットといえます。
簡易制御ライブラリ
課金装置の開発につきものなのが、非常に複雑なコインメック、ビルバリのコマンド(命令)やルールです。
弊社が提供する簡易制御ライブラリ(Dynamic Link Library)を用いることで、ダイナミックリンクライブラリが JVMA(VCCS)準拠のコマンドを生成・発行します。また一連の制御コマンドを関数化しており、簡易に課金制御が行えます。
現金に関わるプログラム開発にとって複雑なコマンドやルールはとても厄介であり、プログラマをはじめとする開発者を悩ませることがありますが、このライブラリを利用していただくことで、課金処理に対する安全性・信頼性が確保できます。
オクトは日本コンラックス・富士電機製機器の販売代理店です。
当社の課金制御基盤(CBEZ-Pro、CBEZ-Column、CBEZ-Standard、CBEZ-Mini)と同時にコインメック、ビルバリを お求めになられるお客様には、お得なセット価格をご用意しております。
コイン投入口等のアクセサリ類、制御基盤や課金BOX等をオンラインでご購入いただけます。