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コインメックの硬貨出口

コインメックの設計で一番難しいのが硬貨用の通路です。硬貨はあばれん坊ですので飛び出したり詰まったりと厄介です。
またメーカによって若干仕様が違う事もありますので注意して下さい。

硬貨投入口

硬貨投入口には横穴と縦穴があります。投入口の高さや角度によって、横穴か縦穴かを選びます。自動販売機のようにある程度高さがあり、硬貨を複数枚連続投入する可能性があれば、投入口は横穴で傾斜角を持たせた設計が理想です。

  • コインシュートはできるだけ短く、途中で角度を変えないこと。
  • ゴミや汚れ、錆などが付着しづらい素材を選ぶ。
  • つなぎ目などの隙間を少なくする。

返却レバー

硬貨返却レバーを回すことで、コインメック上部にある硬貨返却用のローラーを回転させ、ゲートが開き、硬貨を硬貨返却出口から返却します。また、つり銭払い出し用のレバーとしても使われています。
硬貨返却レバーは乱暴に扱われることが多い部品です。返却レバー、受軸、返却金具、スプリングで構成されていますが、特に返却金具の強度が重要になります。
スプリングの材質はSWP、線径:φ0.6、コイル外形:φ8.8、自由長:45㎜に丸フック仕様が一般的ですが、材質にステンレスを使う場合もあります。
返却通路、金庫通路、コインメックの硬貨出口には、払出し、返却、金庫の3つがあり、通路を設計するにあたってコインメックと硬貨出口の位置を正確に合わせる必要があります。
返却、払出しは返却口へ、金庫はそのまま金庫箱へ搬送してください。

また、オクトでは自動返却ユニットをご用意しています。コインメックを用いた自動販売機や自動精算機、自動券売機、KIOSK、パーキング、医療用会計機、ベンダー、コインロッカー、コピー複合機などには、つり銭・返却レバー(Inlet return lever)がありますが、自動返却ユニットにより、これまでの複雑な機構を必要とせず、トグルスイッチやUSBで制御が可能になりました。

金庫

チューブが硬貨で満たされるとオーバーフローになり硬貨は金庫へ入ります。金庫ボックスや金庫ケースが少しでもコインメックの硬貨出口を塞いでしまうと硬貨が通路に詰まりトラブルの原因になります。富士電機製のコインメックは、金庫の出口が狭いので設計の際は十分な注意が必要です。

CLX-G241
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オクトは日本コンラックス・富士電機製機器の販売代理店です。

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